ＥＵ 情報共有の強化などテロ対策を議論

1月29日 20時24分

「イスラム国」をはじめとするイスラム過激派組織によるテロの懸念が高まるなか、ＥＵ＝ヨーロッパ連合は、２９日から内務・司法相会議を開き、テロリストに関する情報の共有を強化することなど、新たな脅威に備えるための対策について協議を行っています。

ＥＵの内務・司法相会議は、議長国のラトビアの首都リガで２９日に始まり、フランスで今月初めに起きた連続テロ事件など、ヨーロッパでイスラム過激派によるテロの脅威が高まるなか、新たなテロ対策について協議しています。
会議では、インターネットによって過激な思想がＥＵ域内で広まるのを防ぐための監視や規制を強化する方法や、イスラム国などに加わったテロリストが航空機で移動する場合に備えて航空会社の乗客の情報をＥＵ各国が共有する仕組みを作ることなどが協議される見込みです。
会議に先立って議長を務めるラトビアのコズロフスキス内相は「テロはいまやＥＵの市民にとって最大の脅威となっており、テロと効果的に戦うための具体的な方法が必要だ」と述べて会議の重要性を強調しました。
ＥＵでは、今回の会議を受けて、来月１２日に開かれる首脳会議でもテロ対策について協議することにしていて、協力の強化を急ぐことにしています。