【アンマン=岩田智雄】ヨルダンの国営テレビは4日、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」が釈放を求めていたサジダ・リシャウィ死刑囚の死刑が執行されたと伝えた。

 イスラム国は3日夜(日本時間4日未明)、拘束していたヨルダン軍パイロットを生きたまま焼殺したとする映像を公開。ヨルダン軍はパイロットの殺害を確認するとともに、報復としてリシャウィ死刑囚の死刑を執行することを明言していた。

 4日のロイター通信によると、ヨルダン政府はリシャウィ死刑囚とともに、イスラム国の前身「イラクの聖戦アルカーイダ」を率いていたザルカウィ容疑者(2006年に死亡)の元側近として知られるジャド・カルブリ死刑囚の死刑も執行した。