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ロシア 対「イスラム国」で連携呼びかけ
1月29日 9時36分

ロシア政府は、シリアのアサド政権と反政府勢力の代表をモスクワに招いて和平協議を始め、ロシアのラブロフ外相は双方にイスラム過激派組織「イスラム国」との戦闘で連携するよう呼びかけました。

シリアではアサド政権と反政府勢力、それにイスラム過激派組織「イスラム国」の三つどもえの内戦が続いていて、混乱が始まった2011年からの犠牲者は20万人以上にたっしたとみられています。
こうしたなか、ロシア政府は、内戦の平和的な解決を目指すとしてアサド政権と反政府勢力の代表をモスクワに招いて28日から和平協議を始めました。
協議に出席したロシアのラブロフ外相は、「テロの脅威と戦うために力を結集することが不可欠だと認識することが、シリア国民の再統合に向けて重要だ」と述べ、双方に「イスラム国」との戦闘で連携するよう呼びかけました。
アサド政権の後ろ盾となっているロシアとしては、対「イスラム国」で政権側と反政府勢力が力を合わせれば、結果的に反政府勢力のアサド大統領に対する退陣要求が弱まるという期待もあるものとみられます。
ただ、今回の協議には欧米などからの支援を受ける反政府勢力の統一組織「シリア国民連合」は参加しておらず、対「イスラム国」で本格的な共同戦線が実現するかは不透明です。

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