<山本敦のAV進化論 第42回>人気ヘッドホンとの相性もチェック
ウォークマン新旧フラグシップガチンコ対決!「NW-ZX2」&「NW-ZX1」を聴く
山本 敦
2015年02月04日
ソニー“ウォークマン”新フラグシップモデル「NW-ZX2」は、ソニーが今年のCESで発表した製品のなかで、最も脚光を浴びた製品の一つだった。北米では初めて販売されるハイエンドクラスのハイレゾ対応ウォークマンなので、日本とはまた違う温度感で迎え入れられていたものと思うが、ここ日本においては、2013年秋に発売されたNW-ZX1の後継機を心待ちにしていたファンも多かったはず。そのZX2がZX1と比べてどんなところが変わったのか、今回はいくつかのヘッドホンで音を確認していきたい。
前機種から進化を遂げて成長することは、いつの時代も新製品が共通して背負う宿命だ。NW-ZX2にも、ZX1のプレミアムな機能とサウンドをベースにしながら、いくつもの新しいフィーチャーが盛り込まれている。しかし、ここで強調しておきたいことは、ZX2の発売後もZX1の販売は継続されるということ。ZX2はZX1の上位モデルだが、発売後はツートップのハイエンドモデルとして、ハイレゾ普及の旗振り役を担っていくことになる。以前にウォークマンの開発担当者に話をうかがったところ「かなり音の傾向が違うので、聴き比べも楽しんで欲しい」と語っていた。
■ハイレゾ再生まわりでは色々とできることが増えた
まずは最初に、ZX2とZX1の機能の差分を分析していきたい。ソニーのエンジニアが不撓不屈のスピリットで高音質探求を追求したモデルであることは言うまでもないが、中でも「ハイレゾ音源への対応強化」が機能や操作性の面でも重視されている。
その一つはDSD再生まわりの強化だ。PCM変換となるが、DSD再生は2.8MHzに加えて5.6MHzもサポートした。DSDファイルの再生時には、楽曲やジャンルに合わせて音質が変えられるよう2種類のデジタルフィルターを搭載。ひとつはDSD特有の柔らかく繊細で、温かみのある音調に最適な「スローロールオフ」。特にボーカルの声のディティールや、生楽器の繊細なタッチを再現する際に有効だ。
もう一つは、より一層のアタック感とパワーを引き立たせる「シャープロールオフ」。様々なジャンルの楽曲でエネルギー感溢れる音が楽しめる。他にもDSD再生時にゲインが0dBと-3dBの2段階で調整できるようになっており、組み合わせるヘッドホンに応じて柔軟に対応できる。
前機種から進化を遂げて成長することは、いつの時代も新製品が共通して背負う宿命だ。NW-ZX2にも、ZX1のプレミアムな機能とサウンドをベースにしながら、いくつもの新しいフィーチャーが盛り込まれている。しかし、ここで強調しておきたいことは、ZX2の発売後もZX1の販売は継続されるということ。ZX2はZX1の上位モデルだが、発売後はツートップのハイエンドモデルとして、ハイレゾ普及の旗振り役を担っていくことになる。以前にウォークマンの開発担当者に話をうかがったところ「かなり音の傾向が違うので、聴き比べも楽しんで欲しい」と語っていた。
■ハイレゾ再生まわりでは色々とできることが増えた
まずは最初に、ZX2とZX1の機能の差分を分析していきたい。ソニーのエンジニアが不撓不屈のスピリットで高音質探求を追求したモデルであることは言うまでもないが、中でも「ハイレゾ音源への対応強化」が機能や操作性の面でも重視されている。
その一つはDSD再生まわりの強化だ。PCM変換となるが、DSD再生は2.8MHzに加えて5.6MHzもサポートした。DSDファイルの再生時には、楽曲やジャンルに合わせて音質が変えられるよう2種類のデジタルフィルターを搭載。ひとつはDSD特有の柔らかく繊細で、温かみのある音調に最適な「スローロールオフ」。特にボーカルの声のディティールや、生楽器の繊細なタッチを再現する際に有効だ。
もう一つは、より一層のアタック感とパワーを引き立たせる「シャープロールオフ」。様々なジャンルの楽曲でエネルギー感溢れる音が楽しめる。他にもDSD再生時にゲインが0dBと-3dBの2段階で調整できるようになっており、組み合わせるヘッドホンに応じて柔軟に対応できる。
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