記事詳細
道路くぼみでバイク転倒…県に賠償責任 熊本地裁、800万円支払い命令
熊本県益城町の県道をバイクで走行中に転倒し、肩に障害が残ったのは道路管理の不備が原因として、益城町の女性が熊本県に治療費など約1100万円の賠償を求めた訴訟の判決で、熊本地裁は3日、約800万円の支払いを命じた。
西前ゆう子裁判官は判決で、事故当日、現場の路上には深さ最大10センチ、幅3メートルのくぼみがあったと認定。「付近は以前からくぼみができやすく、事故の1カ月前にも補修工事をしていた。通行車両にとって危険は明らかで、抜本的な対策を取るべきだった」と指摘し、県の管理に瑕疵があったと判断した。
判決によると、女性は平成22年7月、県道を走行中、くぼみにはまった衝撃でバランスを崩し、転倒。右肩腱板断裂による痛みが残るようになった。
県の担当者は「判決内容を精査し、今後の対応を検討する」と話した。