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 名古屋三越は4日、名古屋市中区の栄店地下食品売り場で節分の3日に販売した「恵方巻き」の一部に、生のままの豚肉が具として使われていたことを明らかにした。納入業者が具材の冷凍とんかつを油で揚げずに食材に使ったことが原因という。

 愛知県春日井市の弁当業者が百貨店に納入し販売された恵方巻き(1本税込み648円)で、34本が売れた。業者は以前は揚げた状態の冷凍とんかつを仕入れていたため、調理担当者が誤解して解凍後にみそを塗っただけで恵方巻きにした、と説明しているという。

 名古屋三越は「お客様に大変ご迷惑をおかけした。管理体制を立て直したい」としている。4日午前までに数件のクレームが届いたが、健康被害を訴えるものはないという。(大隈悠)