カリスマ店員、500万円分の服盗む 新宿「ルミネ」男女3人逮捕

2015年2月4日6時0分  スポーツ報知

 東京・JR新宿駅にある商業施設「ルミネエスト新宿店」の倉庫から衣料品を盗んだとする窃盗容疑で、警視庁新宿署は3日までに、同施設に入るファッションブランドショップの店員・勝又里紗容疑者(25)=東京都中野区=ら3人を逮捕した。被害総額は余罪を合わせて約500万円に及ぶとみられる。調べに対し「給料では足りなかった」などと供述している、勝又容疑者らは、いわゆる「カリスマ店員」として知られていた。

 新宿署によると、逮捕されたのは勝又容疑者と、同ショップの店員で韓国籍の女・高賢貞(コ・ヒョンジョン)容疑者(24)、元店員の男・海江田廉容疑者(23)の3人。容疑を認め「生活していく金に困り、遊ぶ金も欲しかったが、給料だけでは足りなかった。古着屋に売った」などと供述している。容疑者らはブランドのスタッフブログで着こなしを公開するなど、人気を集めていた。ブログは既に削除されている。

 逮捕容疑は昨年11月30日から12月1日の間、ルミネエスト新宿店の地下3階にある倉庫で、勤務先とは別のブランドの個別倉庫に侵入し、コートやジャケット、パーカや靴などのアイテム25点(約109万円相当)を盗んだ疑い。全て、若者から支持を集める同一ブランドだった。倉庫に入ることは可能だが、各ブランドの服などは個室で保管され、ドアは暗証番号を入力しないと解錠されないタイプ。同署は、3人が何らかの方法で暗証番号を入手し、侵入したものとみている。

 ルミネエスト新宿店では昨春から同様の被害が5件以上相次いで発生し、各ブランドが被害届を提出するなどしていた。被害総額は500万円に及ぶとみられ、容疑者らは、これらについても、おおむね犯行を認めている。

 逮捕容疑の被害ブランドの広報担当は「コメントは差し控える」としながらも「かなりの会社が被害に遭ったと聞いております」と話した。

 ルミネの広報担当者は「お騒がせ致しましたことをおわび申し上げます。今後はセキュリティーを強化してまいります」とコメント。再発防止に向け、テナントのオーナーやスタッフを指導していくとした。

 ◆カリスマ店員 販売だけでなく、雑誌などで着こなし等を発信し、顧客から支持される女性店員。東京・渋谷の「109」が発祥とされる。「カリスマ」は99年に新語・流行語大賞受賞。

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