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「8080」誕生から41年、時代の証人たちがコンピューターの今後を語る(中)

2015/02/04

Lamont Wood Computerworld

 8080の誕生から40年が過ぎた。同CPUの直系の子孫たちは、今もこの業界で見られ、天文学的に向上した処理能力を備えている。これからの40年間には、いったい何が待ち受けているのだろうか。

前回から続く)

人間とデジタルが合体?

 多くの専門家は、コンピューター自体の特質よりも、将来の人間がコンピューターとどのようにインタフェースを取るかという面への関心の方が大きい。

 「これまでの40年間は、技術的環境の構築という部分が中心だった。これからの40年間は、人間の領域とデジタルの領域の融合、人間の意思決定と機械の演算処理の融合という部分が中心になる」と、業界アナリストとして30年のキャリアを持つRob Enderle氏は言う。

 こうした融合の一種として、現在でいう楽器演奏の習得と同じように、人間が脳で機械を直接制御する方法を習得するようになると、「SOL-20」や「Osborne 1」の設計に携わったLee Felsenstein氏は予測する。SOL-20とは、8080ベースの初期のホビー向けマシンの1つであり、Osborne 1とは、初めて大量販売された持ち運び可能コンピューターである。

 「私は、縦笛の演奏方法を習い、頭で考えなくても音を出せるようになった。一定の期間を要する、ごく普通のプロセスだ」。コンピューターと脳のインタフェースの習得も、それと同じように、ミドルスクール(10代前半の子供が通う中等学校)の頃から始まる、非常にインタラクティブなプロセスとなり、最初は玩具と見分けがつかないようなシステムを用いたものになると同氏は言う。

 「人間と機械の統合が起きる。そこから何が生まれるかは、機械が統制するものでもなければ、機械の設計者が統制するものでもない。一人ひとりとその機械は、それぞれが少しずつ違ったものになる。我々はそれを受け入れざるを得なくなる。ビッグブラザーのような画一的な環境にはならない」と同氏は予測する。

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