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ヨルダン政府 パイロットの殺害確認と発表2月4日 9時15分
ヨルダン政府は、イスラム過激派組織「イスラム国」に拘束されていたヨルダン軍パイロット、ムアーズ・カサースベさんが、先月3日に殺害されたことを情報機関が確認したと発表しました。
ムアーズさんは、去年12月24日に操縦していた戦闘機がシリア国内で墜落し、「イスラム国」に拘束されました。
ヨルダン政府は、「イスラム国」側に対し、ムアーズさんの安全の確保を求めるとともに、解放に向けた交渉を続けてきました。さらに、「イスラム国」とみられる組織が先月24日に後藤健二さんの解放と引き換えにリシャウィ死刑囚の釈放を求めてきたのに対しては、ムアーズさんの解放が死刑囚釈放の条件だとしてきました。
しかし、ムアーズさんが先月3日には殺害されていたとなりますと、「イスラム国」が後藤さんの釈放と引き換えにリシャウィ死刑囚の釈放を求めた時点では、すでにムアーズさんは死亡していたことになり、ヨルダン政府と「イスラム国」の交渉は成立しえなかったといえます。