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メーカー尻目に…「裏方」電子部品大手、空前の好決算 高い技術力「全方位外交」ズバリ

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メーカー尻目に…「裏方」電子部品大手、空前の好決算 高い技術力「全方位外交」ズバリ

 電子部品各社が空前の好業績を連発している。3日までに出そろった大手7社の平成26年4~12月期連結決算は、スマートフォンや自動車向け部品の販売が増え、全社が増収増益を確保。27年3月期連結決算でも、TDKと村田製作所、日本電産の3社が売上高を1兆円の大台に乗せる見通しだ。シャープやソニーなど不振が続く完成品メーカーを尻目に、“裏方”の電子部品メーカーはその高い技術力を武器に好調をキープしている。(黄金崎元)

村田製作所、売上高1兆円突破に感慨

 「ひとつの目標を達成できる思いだ」。村田製作所の藤田能孝副社長は、売上高が1兆円を超える見通しとなったことを受け、感慨深げに感想を述べた。

 同社は27年3月期の連結売上高を前期比19・3%増の1兆100億円(従来予想は9650億円)、最終利益を61・0%増の1500億円(同1240億円)に上方修正した。原動力となったのは、スマホ内部で電気を蓄える「積層セラミックコンデンサ」や、特定の周波数の電波を送受信する「SAWフィルター」といった、高い技術力がものをいう部品だ。

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