フランスでのテロを呼びかける映像投稿

2月4日 9時40分

イスラム過激派組織「イスラム国」の戦闘員とみられる男がフランスにいる過激派に対して、フランスの警察や軍の兵士などを襲撃するテロ攻撃を実行するよう呼びかける映像がインターネット上に投稿されました。

映像では、覆面をして自動小銃などで武装した「イスラム国」の戦闘員とみられる７人の人物が立ち、このうち中央にいる男がフランス語でおよそ１０分間にわたってメッセージを述べています。
男は、フランスで先月起きた新聞社に対する襲撃など一連のテロ事件をたたえたうえで、フランス国内にいるイスラム過激派に対して、「今、行動を起こすのは義務であり、預言者の命令だ」と述べて、フランスでの新たなテロを呼びかけています。そして、具体的な標的として、男は、警察や兵士らを殺害するよう求めるとともに、テロ事件のあとフランス各地で行われた大規模なデモ行進に参加した一般の人たちも狙うよう求めています。
そのうえで、フランス人に対して、「われわれの戦闘員の準備は整っており、お前たちは戦闘員に向き合うことになるだろう」と警告しています。フランスでは、１７人が死亡したテロ事件から１か月近くがたった今も、テロに対して最高レベルの警戒が続いていて、司法当局が過激派組織を相次いで摘発しています。