成田空港に要人優先レーン設置へ

2月4日 5時08分

成田空港の出入国審査場に、各国の要人や国際会議の参加者などの手続きを優先して行う「ファーストレーン」と呼ばれる施設が、国内で初めて、来年度中にも完成する見通しとなりました。

国際空港の出入国審査場のファーストレーンは、各国の要人や国際会議の参加者などを対象に、一般の乗客とは区別して優先的に手続きを行うための施設です。欧米やアジアの主な空港では設置が広がっていますが、国内ではまだ例がなく、国土交通省が設置に向けた検討を進めていました。
その結果、政府の新年度予算案に、国内で初めて成田空港と関西空港でファーストレーンを設置する費用が盛り込まれ、このうち成田空港では、来年度中にも完成する見通しとなりました。国土交通省は、入国管理局や成田空港会社、航空会社などを交えて、対象者の範囲や利用方法といった具体的な運用方法について協議を進めていて、完成までに取りまとめることにしています。
国土交通省は「出入国手続きの迅速化で待ち時間を解消し、日本を訪れる外国人の利便性の向上につなげたい」と話しています。