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バイオサイエンス研究所解散へ
02月03日 21時09分

バイオサイエンス研究所解散へ
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脳やがんなどの研究で多くの成果をあげてきた大阪・吹田市にある研究機関、大阪バイオサイエンス研究所が、大阪市からの補助金の打ち切りなどにより、来月末で解散する見込みになりました。
大阪バイオサイエンス研究所は、30年近く前の昭和62年に大阪市と民間企業などが設立し、国からの科学研究費補助金や大阪市の補助金を受け、脳や神経、それにがんなどの研究を行い、世界的な成果をあげてきました。
ところが、研究所によりますと、大阪市の橋下市長が、市政改革の一環として補助金を3年前から段階的に削減し、今年度をもって廃止することを決め、さらに国や企業への移管も難しくなったことから、来月末で解散する見込みになりました。
大阪市などによりますと、市が所有する土地と建物は、隣接した場所に拠点を持つ理化学研究所に無償で譲渡されることが決まりました。また、多い時でおよそ60人いた研究者は、ほかの機関に移るなどして現在は13人となりましたが、残る研究者や研究内容は理化学研究所には引き継がれないということです。
大阪バイオサイエンス研究所の中西重忠所長は、「成果を出すだけでなく、若い研究者の育成も進めてきた。解散により若手育成の流れが途絶えることになり、残念としか言いようがない」と話しています。