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ヨルダン軍パイロット殺害か 映像が投稿
2月4日 2時35分

ヨルダン軍パイロット殺害か 映像が投稿

イスラム過激派組織「イスラム国」に拘束されているヨルダン軍のパイロットのムアーズ・カサースベさんが殺害されたとみられる映像がインターネット上に投稿され、ヨルダン政府が映像の信ぴょう性について確認を急いでいます。

日本時間4日午前2時前にインターネット上に投稿された映像は、「イスラム国」の広報部門を示すロゴが画面の左上に入っており、オレンジ色の服を着せられたムアーズさんと見られる男性が、空爆で破壊されたとみられるがれきの中で銃を持った覆面姿の男たちに囲まれ、そのあと殺害される様子が映っています。
ムアーズさんはヨルダン軍の戦闘機のパイロットで、去年12月、アメリカ軍が主導するシリア北部で空爆作戦に参加中に墜落し、「イスラム国」に拘束されました。
「イスラム国」が後藤健二さんの解放と引き換えに、2005年の爆弾テロ事件の実行グループの1人、サジダ・リシャウィ死刑囚の釈放を求めてきた際、ヨルダン政府は併せてムアーズさんも解放するよう求めていました。
ヨルダン政府は、ムアーズさんが生存している証拠が示されれば、リシャウィ死刑囚を釈放する用意があるとしていましたが、「イスラム国」側は証拠を示さないまま後藤さんを殺害したとする映像を公開しました。ヨルダン政府は、今回投稿された映像の信ぴょう性について確認を急いでいます。

国営テレビも速報

国営テレビも速報

ヨルダン国営テレビは、現地時間の3日午後7時15分(日本時間の4日午前2時15分)、「われわれのヒーローであるムアーズ・カサースベさんが殺害された」と字幕で速報しました。

ホワイトハウス「情報機関が真偽確認中」

アメリカのホワイトハウス国家安全保障会議の報道官は3日、NHKの取材に対し、「情報機関が映像の真偽を確認している」と述べ、アメリカ政府としても信ぴょう性などについて確認を急ぐ考えを示しました。そのうえで、「アメリカはイスラム過激派組織『イスラム国』の行為を強く非難する。直ちに残る人質を解放するよう求める」と述べ、強く非難しました。そして、ヨルダンと結束して対処していく考えを示しました。

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