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立地住民が再稼働に反対しづらい訳 小浜で公聴会、脱原発に雇用問題

(2015年2月3日午後5時00分)

拡大 原発の再稼働や避難計画などについて意見が出された自主的公聴会=1日、福井県小浜市勤労福祉会館 原発の再稼働や避難計画などについて意見が出された自主的公聴会=1日、福井県小浜市勤労福祉会館


 脱原発を目指す有識者や技術者らでつくる「原子力市民委員会」(東京)は1日、福井県小浜市勤労福祉会館で、原子力規制委員会の安全審査が進む関西電力高浜原発3、4号機の再稼働についての自主的公聴会を開いた。参加した市民ら約70人からは、再稼働や避難計画の問題点を指摘する意見が出された。

 公聴会は鹿児島県薩摩川内市に次いで2回目。この日は同委員会座長の吉岡斉・九州大大学院教授や、鯖江市出身の大島堅一・立命館大教授らが出席。規制委の新規制基準、再稼働の経済性などについて説明した。

 意見交換で男性の一人は「立地住民が再稼働に明確に反対できないのは雇用問題などにある」とし「送電している関西の人たちも嶺南の現状を考えてほしい」と述べた。

 これに対し大島教授は「原発をなくすことは明るい未来を開くという観点で、地域が自立できる政策を打ち出すべき」と答えた。避難計画について「なぜ事業者ではなく自治体がつくるのか」など疑問を口にする参加者もいた。

 公聴会後、会見した吉岡教授は「(再稼働の)推進派の人たちにも情報発信していく」とした。

 同委員会は公聴会の内容を取りまとめ、年度内に県や関電などに報告する。


 

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