PS4『グラディウス』が遅延はデマ ― プレイ環境による遅延解消の検証が間違って伝わる
ハムスターより配信が開始されたPS4「アーケードアーカイブス」の『グラディウス』が遅延しているのではないかという話題がTwitterを中心に拡散されています。
『グラディウス』は、1985年に5月29日にKONAMIよりアーケードゲームとして登場した横スクロールタイプのシューティングゲームで、後のシューティングゲームに大きく影響を与えたKONAMIを代表する傑作シリーズの第1作目です。「超時空戦闘機ビックバイパー」を操縦し、パワーアップを重ねながら敵である「バクテリアン」と戦います。尚、本作はKONAMIとの契約により許諾された権利を使用してハムスターより配信されています。
そんな本作が、遅延(コントローラ側の入力に対し、画面上でのレスポンスが遅れてしまう状態)しているのではないかと、Twitterを中心に話題となっています。事の発端は、ゲームメーカー・アリカの代表取締役副社長の三原一郎氏の1月30日のTwitterでの発言。PS4で『グラディウス』をプレイした際に“もたつき”を感じたとつぶやいています。
PS4 グラディウス。液晶モニター(レグザゲームモード)のせいなのかUSBアケコンのせいなのかわかりませんが何かちょっとモタっと感じました。
でももう5、 6年はやってないと思うのでこんな感じなのかなぁいや違うと思うなぁって感じでした。皆さんはいかがでしたでしょうか?
三原さん。@ARIKA (@miharasan) 2015, 1月 29
この後、三原氏は“もたつき”の原因をTwitterで追求し続け、NAVERまとめにつぶやきのまとめを掲載しています。これについては非常に専門的な内容となるので、興味がある方は以下のリンク先をご覧ください。
■NAVERまとめ - PS4 グラディウスのプレイから端を発した遅延対策環境考察
http://matome.naver.jp/odai/2142261727751559301
結論としては、PS4『グラディウス』に、ゲームの欠陥としての遅延はありません。
しかしながら、テレビやモニタに接続するケーブルの品質、あるいはテレビやモニタそのもの、使用するコントローラなどのプレイ環境によって、フレームレート(ゲームによって異なりますが、1/30秒あるいは1/60秒が現在のゲームの1フレームとして一般的です)単位で極小の遅延が発生し、それらが積み重なるほど“もたつき”を感じる場合があります。これは、PS4『グラディウス』に限らず、どのゲームハードの、どのゲームタイトルでも言えることであり、三原氏はこのフレーム単位の遅延をいかに無くすかという検証に、親しみのある『グラディウス』を使用した、ということです。この検証がTwitterなどを通じて間違って伝わり「PS4のグラディウスが遅延する」という噂に至ったというわけです。
三原氏は今回の件について、NAVERまとめにて以下のようにコメントしています。
「PS4版『グラディウス』には遅延がなく、むしろ遅延がないのを前提にした所から、如何にベストな環境を構築するか?が主題(中略)、(ネットやまとめサイト等による)意図的な改竄から開発者の方々に迷惑をかけている、とも聞いており、大変申し訳ないと思います。」
シューティングゲームやアクションゲームなど、指先のわずかな操作が命取りとなるゲームジャンルにとって「遅延」が死活問題であることは間違いありません。このようなゲームジャンルにこだわりを持っている人は、ぜひ「遅延」が起きにくいゲームプレイ環境を構築したいですね。
アーケードアーカイブス『グラディウス』は、好評配信中で価格は823円(税込)です。
(C)Konami Digital Entertainment
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もうまとめサイトやらでデマがかなり広がってる…なんかタイトルしか読まない人ばかりで悲しい…