【2月3日 AFP】米カリフォルニア(California)州サンディエゴ(San Diego)の裁判所は2日、元交際相手の性的な写真などを本人の了承なくオンラインに投稿する「リベンジポルノ」のサイトを運営していた男に対し、恐喝や個人情報窃盗の罪で有罪を言い渡した。このサイトには1万点を超えるリベンジポルノ写真が掲載されていた。

 ケビン・クリストファー・ボラート(Kevin Christopher Bollaert)被告(28)は、共謀、個人情報窃盗、ゆすり行為による恐喝など、問われていた31件の容疑について否認していた。同被告は数万ドル規模の利益を上げていたとみられている。刑の言い渡し日は発表されていないが、最高24年の実刑判決を受ける可能性がある。

 リベンジポルノは、交際中に入手した写真や、盗み出したりハッキングしたりして取得した性的な写真を、本人の許可なくインターネット上に投稿する行為。

 ボラート被告は2012年12月にリベンジポルノを掲載するウェブサイト「ugotposted.com」を立ち上げた。このサイトは、写真の被写体の名前を出さない他のリベンジポルノ・サイトと異なり、被写体の氏名や住所、年齢、米SNSフェイスブック(Facebook)のプロフィール・ページへのリンクなどの入力を、投稿者に課していた。

 さらに第2のサイト「changemyreputation.com」を立ち上げ、「ugotposted.com」に投稿された写真の削除を希望する利用者から接触を受けた場合、このサイトを通して、金銭と引き換えに写真の削除に応じるともちかけ、1件当たり最高350ドル(約3万6000円)の金銭を要求し、数万ドル規模の利益を上げていたとされる。

 カリフォルニア州のジェリー・ブラウン(Jerry Brown)知事は13年10月にリベンジポルノを非合法化する法案に署名している。(c)AFP