知った言葉ではありますが、まるで字が浮かびません。
意味もあいまい。
さて、
詮無い(せんない)とは、
しかたがない。かいがない。無益だ。
私の漢和辞典では、
「詮」 セン、あき-らか
1、あきらか
2、あきらかにする。道理を解き明かす。 詮議
3、物事の道理。心理。
国字
1、しらべる。 詮索
2、せん。しるし。効果。 詮無い
大辞林には、
「詮」 せん
1、その行為に見合う効果。しるし。かい。 詮無い
2、手段。方法。せんかた。
3、究極のところ。眼目となるところ。肝要な点。
「頑張った“かい”があった」「苦労の“かい”がない」と言う、
甲斐(かい)と詮(せん)は同じ意味を持っていました。
「詮ずる」(せんずる)という言葉もありました。
くわしく調べ考えるという意味です。
詮ずる所(ところ) が、
「所詮」(しょせん)で、
あれこれ考えたりした結論として。結局。
「しょせん、住む世界が違う」などと、
よく使うこの言葉に「詮」がありました。
調べていると、
「為ん方無い」(せんかたない)という言葉を目にしました。
1、なすべき方法がない。しかたない
2、たまらなく悲しい。悲しみにたえがたい。
こここに「詮方無い」の「詮方」は当て字とありました。
「為ん方無い」から「詮方無い」→「詮無い」という流れでしょうか。
「詮」と「甲斐」、「詮」と「為ん」
線で繋がったでしょうか。
【言葉の最新記事】
風呂桶に栓がないと詮無いことになります(笑)
「銭無いことよ」
「鮮無いことよ」
「専無いことよ」
なんて造語もできそうです。