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 首都大学東京は2日、南大沢キャンパス(東京都八王子市)で、社会福祉学教室が管理するネットワーク機能付きハードディスク(NAS)が1月27日午後3時すぎから約1時間半、不正使用され、約10万6千通の迷惑メールを送信していたと発表した。

 同大によると、送信元や送信先のアドレスは大学関係者のものではなく、誰が送ったかを隠すために何者かが不正にNASを使った可能性があるという。原因は特定されていないが、NASの管理者パスワードは購入時のまま変更されていなかった。同大は専門業者に、不正アクセスやウイルス感染の有無などの調査を依頼している。

 ハードディスクには同教室の教員や、1999年度以降に在籍した学生ら延べ650人分の住所、氏名、電話番号などが記録されていたが、これらの個人情報への不正アクセスは確認されていない。同大は「早急に情報セキュリティー対策の強化に取り組む」としている。