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【アジアの目】
技能実習生を2020年までに10万人派遣 ミャンマー海外労働者派遣企業協会会長
--日本では、ミャンマー人研修生が職場から逃げた例もある
「ミャンマーの実習生が、日本に来てから逃げる問題には2つの理由がある。1つは難民認定申請ができること。2つ目は賃金が安いことだ。逃げ出した実習生たちにすれば、自分たちが正式に働く場合には税金などを納めないとならないが、税金を納めると手取りが少なくなるという理由で逃げ出す人がいる。逃げ出して他の企業で働くことができれば、不法就労をすることもあるだろう」
--日本側が低賃金・長時間労働を禁止させるのはもちろんだが、ミャンマー側としてはどう対応する考えか?
「MOEAFの事務所を日本に開設する。そこで自分たちが派遣した実習生の労働条件を監視し、彼らを守る。また、MOEAFが派遣する前に十分な研修を受けさせる。事前研修では日本の文化、言語、風習などを教える。日本について守るべき規則などもきちんと教育する」
--派遣にあたって日本語能力などの基準はあるのか?
「(受け入れ機関の)国際研修協力機関(JITCO)の基準があるので、それを満たすレベルまで教える」
--日本側に求めることは?
「日本側の受け入れ企業は、労働者の権利をきちんと守ってほしい。給料はもちろん残業代もきちんと出すということだ。労働者もきちんと給料をもらえば、逃げ出すことはない。MOEAFの日本事務所が実習生の問題を解決し、権利が侵害された場合には、きちんとした措置を取るつもりだ」