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【アジアの目】技能実習生を2020年までに10万人派遣 ミャンマー海外労働者派遣企業協会会長

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【アジアの目】
技能実習生を2020年までに10万人派遣 ミャンマー海外労働者派遣企業協会会長

技能実習生に関する合意書を交わすミャンマー海外労働者派遣企業協会のミン・ライ会長(左から2人目)と日本ミャンマー協会の渡邉秀央会長(右端)=11月27日、東京・大手町のKKRホテル東京

--派遣先企業が実習生にどういう処遇をしているのかをMOEAFの職員が調べるとなると、かなりの人数が必要だ

 「日本に実習生を何人派遣するかによって職員数も変わる。日本事務所には日本人も採用する。タイやマレーシアにもMOEAFの事務所がある。タイの場合、ミャンマー人労働者は270万人以上いるので職員も大量だ」

--日本には、いつまでに何人送ることを想定しているか?

 「20年の東京五輪までにミャンマーからの技能実習生を10万人以上送りたい。ただ、日本に派遣するには日本語を話せなければならないし、技術も身につけねばならない。他国に派遣する労働者は年齢条件さえ満たせば、すぐにでも派遣できる。しかし、日本の場合は4、5カ月間、事前研修を受けさせてから送り出すつもりだ」

--日本政府に望むことは?

 「建設分野で派遣される人たちには、日本で就労ビザに変えてもらいたい。就労ビザを持てばもっと良い給料をもらえる。ミャンマーの実習生は、建設分野ではある程度の技術を身につけている。現在、シンガポールから来た講師による技術指導を毎週受けており、技術レベルは高い。もし将来、日本が就労ビザを出すのなら、こちらは技術を持った労働者をさらに派遣する準備はできている」

(編集委員 宮野弘之)

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