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 フリージャーナリスト後藤健二さん(47)の妻が1日深夜、英国拠点のフリージャーナリスト支援団体「ロリー・ペック財団」などを通じて英語の声明を発表した。「家族と私は悲しみにうちひしがれています。彼は愛する私の夫であり、2人のすばらしい子供の父親であっただけでなく、世界中の多くの人たちの友人でした」としている。

 「大きな喪失感を感じています」とする一方で、「イラクやソマリア、シリアのような紛争地帯で人々の苦境を報じた夫をとても誇らしく思います」と後藤さんのジャーナリストとしての功績をたたえた。「特に子供の目線で、普通の人々への影響に光を当て、戦争の悲惨さを私たちに伝えることに情熱を注ぎました」ともつづっている。

(ロンドン=渡辺志帆)

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 後藤さんの母、石堂順子さん(78)は1日午前、東京都内の自宅で報道陣の取材に応じ、「健二は旅立ってしまいました。あまりにも無念な死を前に、言葉が見つかりません」と声を振り絞るように話した。