"メンヘラ"芸大・美大生らによる「メンヘラ展」阿佐ヶ谷で開催

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"メンヘラ"芸大・美大生らによる「メンヘラ展」阿佐ヶ谷で開催

  [2015/01/21]

「メンヘラチャン」の江崎びす子氏も参加

東京都の阿佐ヶ谷・TAV GALLERYでは2月4日~12日、精神疾患を抱える現役芸大・美大生を中心としたグループ展「メンヘラ展 Special」を開催する。

"メンヘラ"は、「精神疾患・精神障害を持つ人」という意味の俗語。同展は、"メンヘラ"当事者が「アートを通して世界とつながること」を目的とした展覧会となる。

主催者は東京藝術大学油画科に在学する学生・あおいうに氏で、自身も物質誘発性精神病性障害を抱え、現在精神科に入院中。「メンヘラ展」は2014年に2度開催され、出展者にはうつ病や摂食障害、パニック障害、境界性人格障害といった障害を抱える人々が並び、2度の開催で約1,500人の来場者を記録した。

主催者のあおいうに氏は「メンヘラ展」展示グループの発足経緯について、「私達の目的は、アートセラピーでも、メンヘラに安住することでもありません。 承認欲求を満たすためだけのものでもありません。アートは社会との、鑑賞者との、作品との、自分との、コミュニケーションツールの一つです。自分のメンタリティを全て曝け出さなければ、表現になりません。アートを通して、メンヘラが世界と繋がる。ネットとリアルが繋がる。メンヘラのリアルを伝える。メンヘラと意識を共有する。そんな展示にしたいと思っています」と語っている。

主催者・あおいうに氏の作品

同展では、キュレーター兼作家であるあおいうに氏のほか、統合失調症(現在は寛解状態)を抱える東京藝術大学先端芸術表現科の池田サチ氏、うつ病・パニック障害・統合失調症を抱える多摩美術大学絵画学科のナカバヤシアリサ氏 、2014年に統合失調症の2人展「妄想の木星2℃」を開催したグラフィックユニット・「2r」代表の中村雅樹氏、強迫性障害を抱える会社員・Fluyn氏の計5人が参加する。

出展者の作品(左から池田サチ氏、ナカバヤシアリサ氏、中村雅樹氏、Fluyn氏)

また、スペシャルゲストとして、2014年に「メンヘラチャン展」を2度開催している江崎びす子氏も参加。「メンヘラチャン」は同氏がイラスト投稿サイト「pixiv」にて発表している漫画「リスカ変身サブカルメンヘラ」に登場するキャラクターで、展覧会で単行本が発売されているほか、LINEスタンプもトップ30にランクインするなど若者の間で注目を集めているという。

同展の開催時間は各日11:00~20:00。期間中は全日開廊となる。

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