京都のもてなし、世界が相手 人気観光都市ランク1位記念シンポ
米大手旅行誌「トラベル・アンド・レジャー」の人気観光都市ランキングで京都市が1位になったことを記念するシンポジウムが31日、東京都内で開かれた。「訪日旅行者2千万人時代のもてなし」をテーマに、久保成人観光庁長官の講演や意見交換会などがあり、首都圏の観光業関係者ら約300人が耳を傾けた。
久保長官は講演で、政府が進める観光誘致策を紹介。京都市の屋外広告物規制などを評価し「市は観光における道しるべとして発展してほしい」と語った。
後半は「日本のもてなし」について、門川大作市長と宿泊施設の再生で知られる星野リゾートの星野佳路社長、本保芳明観光庁参与、出口由美・婦人画報編集長の4人が意見交換した。
門川市長は「京都の文化や伝統を守りつつ、相手に合わせて変えるべきは変えるのが本当のおもてなしではないか」と語った。星野社長は川の音を客に聞かせるため、客室にテレビを置かない決断をしたことに触れ、「もてなしを『親切や気遣い』と定義しては世界に勝てない。日本は伝えたい自分たちのメッセージを持ち、勇気をもって伝えることが重要だ」と強調した。
【 2015年01月31日 23時18分 】