先日取り上げさせて頂きました、トライアジアグループ給料未払い事件の顛末です。

トライアジアグループCEOの横井朋幸氏は、御自身のブログなどでトライアジアグループの年商は92億円と謳っておられるのですが、ナゼかカンボジア人スタッフの給料が支払えないという不思議で仕方がないこの事件、最終的には先月分の給料は全額支払われる事(本日半金、残りは今月内)になったそうですが今月分の給料は支払えないので、事務所で使っていたパソコン等を現物支給という形になったそうです。


【 追記 1 】
スタッフの給料は末締め翌月10日払いのため、
 ・11/1~11/30→12/10払い・・・全額支給(分割払い)
 ・12/1~12/31→1/10払い・・・現物支給

ということの様です。


現物支給って・・・。

そしてトライアジアグループのテレビ事業部は本日をもって解散、つまりカンボジア人スタッフ約60人は全員リストラされる事になったそうです・・・。

えーっと、テレビ事業から撤退となりますと、カンボジアのテレビ局:TV3 Asiaの転換社債型新株予約権付社債の件はどうなってしまうのでしょうか?
もう資金は集めてしまっていますよね?
金商法違反の可能性が非常に高いままに・・・。

この社債についての投資家向け資料を拝見しますと、

「当社も同ファンド(=クールジャパンファンド)との連携を図り、クールジャパンの展開をカンボジアで実現します」

とか、

「本テレビ事業には既に著名プロデューサーであるテリー伊藤氏などからの協力が得られることが既に決まっています。より多くの日本人や日系企業が本プロジェクトに参画することで、影響力が高まり、クールジャパンファンドなどからの支援を頂きやすくなります。」

などと書かれていますけれど、テレビ事業部を解散してしまって事実上撤退をされた場合には、これはどうなってしまうのでしょうか?

「当社はカンボジアの日系TVメディアであり、クールジャパン構想と極めて親和性が高い」と簡単に言われていますが、テレビ事業部を解散してしまったら誰がこの運営をするのでしょうか?

というか、テレビ事業部をたたむのはいいとしても、その事を事前にきちんと出資者や社債購入者に説明をされていますか?
決して小さな金額ではないと思いますが・・・。

事業で失敗する事は罪ではありません。
でも、集めた資金を目的外に使ってしまって、例えばオフィスビルの建設事業で集めたお金なのに、建設予定地も用意出来ないままにお金だけ無くなってしまった、などとなると話は違って来ます。

横井さん、新たな投資家を募ろうとしている様ですが、まさか新たに受けた投資資金で、前に出資した方々に返済するなんて自転車操業的な事は考えていませんよね?
私の杞憂であればいいのですが。

それにしても、年商92億円の企業なのに数十人分のカンボジア人スタッフの給料が払えないというのはショックですよね。


横井さんは以前にどこかのインタビューで、社長の仕事は従業員に給料を払う事と税金を納める事だ、みたいなカッコいい事をおっしゃっていましたよね。今回は給料が払えなかったのですが、
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それにしても、集めた資金はどこに行ってしまったのでしょうか・・・。
というか、何に使ったのかを調べたら面白いでしょうね(笑)。

そう言えば、カンボジアの法人はどこも年次決算の締め切りが1月ですが…。
CEOの横井さんがトライアジアグループ年商の92億円をどう処理されるのか興味深いですね!


【 追記 2 】
どうやらテレビ事業の方は、カンボジア人スタッフをリストラして固定費を下げ、日本の経済産業省の外郭団体である映像産業振興機構が展開する「ジャパンコンテンツ ローカライズ&プロモーション支援助成金」(通称:J-LOP)の支援金による収入をあてにして継続するみたいですね。

助成金や支援金をあてにして事業をするようになったら本末転倒もいい所です。
そんなのはもはや事業ではありませんね。