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【社会】

奥平康弘氏 死去 「九条の会」呼び掛け人

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 「九条の会」呼び掛け人の一人として、護憲の立場から積極的に発言してきた東京大名誉教授で憲法研究者の奥平康弘(おくだいらやすひろ)氏が二十六日、急性心筋梗塞のため死去した。八十五歳。北海道出身。葬儀・告別式は近親者で行った。喪主は妻せい子(こ)さん。後日、九条の会関係者がお別れの会を開く予定。 

 一九五三年に東京大を卒業、名古屋大法学部助教授などを経て、七三年に東京大社会科学研究所教授。八六年に同研究所所長に。国際基督教大教養学部教授も務めた。二〇〇四年に「九条の会」の呼び掛け人に名を連ね、講演活動などを行った。

 安倍政権の憲法解釈変更による集団的自衛権行使容認に対し「内閣の解釈で九条をないがしろにしてはならない」「解釈改憲は憲法改正と同じ」と強い危機感を表明。集会や記者会見にも頻繁に出席し、発言を続けていた。

 主な著書に「治安維持法小史」「表現の自由I、II、III」など。一四年には若手憲法学者との共著「未完の憲法」が刊行された。

 

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