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介護プロ認定者輩出の事業所に助成金支給へ−1人認定で年50万円、東京都が4月から

医療介護CBニュース 1月30日(金)18時48分配信

 東京都は4月から、介護プロフェッショナルキャリア段位制度の認定者を出した事業所に助成金を支給する方針を決めた。来年度の都の予算案に盛り込まれたもので、具体的な支給額は、認定者への手当も含めて一人当たり平均で50万円。同制度の実施機関であるシルバーサービス振興会によると、地方自治体がこうした活動に乗り出すのは、全国でも初という。【ただ正芳】

 介護プロフェッショナルキャリア段位制度は、サービス種別を問わず業界全体で活用できる能力の基準を示すことで、効率的な人材育成と新たな人材の参入促進を目指す制度。主に実践的スキルを重点的に評価する。段位認定は各事業所で行われるが、認定を行うには、日々の実践的スキルを評価するアセッサーを職員の中から選ばなければならない。シルバーサービス振興会によると、今年1月段階で全国に265人の認定者がいる。

 東京都は、この制度に着目。人材の定着とキャリアアップを支援するため、認定者を輩出させた事業所に助成金を支給する方針を決めた。

 支給する助成金は、職員が認定を受けた段位によって異なるが、「平均では認定者に月2万円、年で24万円の手当が支給されるようにする方針」(福祉保健局介護保険課)という。同時に事業者に対しては、アセッサーの選出など、認定者を輩出させる上で必要な活動を支援する狙いから、平均で年間26万円を支給する予定だ。

 助成金の上限は一事業所当たり年間200万円となる見込み。各事業者への助成は3年間行われる予定で、「来年度には約600事業所に助成を行うことを想定している」(同)という。

最終更新:1月30日(金)19時34分

医療介護CBニュース

 

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