文部科学省が30日に公表した調査で、わいせつ行為で処分された教員が200人を超え、過去最多となった。近年はスマートフォン向け無料通信アプリ「LINE」や携帯電話メールが悪用されるケースが急増しており、各地の教育委員会は対策に苦慮し、教員と児童生徒のメッセージ交換を制限する“LINE禁止”に踏み切る自治体も出始めた。しかし、メッセージ交換などはいじめ認知につながると指摘する声もあり、一律規制には一長一短があるようだ。
今回の調査では、平成25年度にLINEなどでひわいな内容を児童生徒に送りつけるなど「文書・画像などによる性的いやがらせ」の処分者は19人に上った。前年度(6人)の3倍以上、23年度(3人)の6倍以上で急増している。
文科省は「背景には、スマホの普及も一因とみられる」と指摘。さらに「『体に触る』『性交』などのわいせつ行為の項目に計上された懲戒処分者の中にも、LINEなどが悪用されたケースがあるとみられる」と分析した。
埼玉県教委は昨年12月、教え子にわいせつ行為をした県立高の教諭4人を懲戒免職にした。いずれも被害生徒とメール交換をしていたことが分かり、処分発表と同時に、県立学校の全教員に生徒とのLINEや携帯電話メールなどによる私的な連絡を原則禁止すると通知。教諭2人の処分者を出した神奈川県教委も「LINE禁止」を検討中だ。