世界各地での講演の合間を縫って行われた全6回の講義。富が富を生み、不平等が拡大するのはなぜなのか。富と所得の分配の歴史をフランスのエスプリ満載にレクチャーする。
2015年1月30日(金)Eテレ 午後11時~午後11時54分
第4回「強まる資産集中~所得データが語る格差の実態~」
アメリカでの資産集中は、1910年は上位10%の富裕層が全体の富の80%を保有。世界大戦を経て比率は60%に減るが、相続税制の抜け穴が利用され2010年には70%まで再び上昇。人口増加率の低下は世代間の資産格差を拡大させ、低成長は社会補機能や職業上の活動を固定化させる。ピケティ教授が、膨大な所得データや、貯蓄に関する経済モデルによって読み解く資産格差の実態とは?