5キロ圏外住民にもヨウ素剤配布 高浜原発近くの京都・舞鶴
京都府舞鶴市の多々見良三市長は23日の記者会見で、関西電力高浜原発(福井県高浜町)の半径5キロ圏外の一部の舞鶴市民にも、甲状腺被ばくを抑える安定ヨウ素剤を事前配布する方針を明らかにした。府によると、5キロ圏外の住民にヨウ素剤を配布するのは珍しい。
対象は原発から約6~9キロの4地区に住む計約560人。市は、4地区を5キロ圏に準じた地域として扱っており、原発事故が起きた際、住民らは原発から最短で5~6キロの道路を使って避難することになるため配布を決めた。
多々見市長は「高浜原発の再稼働までには事前配布したい」と話した。