-
-
-
前後編になっている後半です。前半ももちろん観てほしいですが、この一時間は映画に匹敵する濃厚さと、言い切ってしまえば「相棒」に筆者が求めるすべてが詰まっています。米沢の叫び、亀山と伊丹の最後のやりとり、「誰が笑うものですか」の右京さんのセリフと表情…すべての出演者の最高の演技が観られます。
-
-
-
-
謎の人気を誇る、伝説のピルイーター! 大河内監察官が未だに人気上位なのは、この話あってなんですよね。事件自体の謎もさることながら、やはり演出が素晴らしい! 最後まで湊の思いが語られないところも余韻を残すんですよね。
-
-
-
-
亀山の優しさ、強さ、あたたかさが伝わってくる話です。脚本も素晴らしく、人情ものとしても、推理ものとしても楽しめるまさに刑事ドラマの最高潮の回だと思います。病院のシーンも泣けますが、最後に官房長が亀山を認めるところにグッときました。
-
-
-
-
一人相棒は「越境捜査」も迷ったのですがこちらで。人気女性DJの最後の番組の中で…という話ですが、ラジオものは他の刑事ドラマでもよく観ますが、ヘビーリスナーとDJとのつながりが描かれたものは今までもなかったんじゃないでしょうか。
-
-
-
-
脚本も演出もしっかり「相棒」していて、シーズン12にいまいち乗り切れなかった(失礼)のですが、これは楽しかったです。カイトをワトスンに例えたり、最後に「右京さん」と呼ばせるなど、随所にカイトを相棒として扱っていて、この流れのままいけばよかったのに…とちょっと残念なんですよね。尾美としのりさんの演技もすごくよかった!
-
-
-
-
亀山が勘違いで監禁されて、これでもかと拷問(暴行)を受ける話ですが、亀山のキャラと右京さんの女子中学生に囲まれてデレデレする流れのせいであんまり怖くならない不思議な回です(笑)。これとかSeason3の第8話 「誘拐協奏曲」のような、舞台芝居みたいな相棒、好きなんですよねー。あとサトエリが可愛すぎます。
-
-
-
-
伊丹刑事が毒を盛られそうになる話ですが、やっぱりキャラクターがしっかり描かれてこその相棒なんだと思うんですよね。とってつけたような設定でなく、「ああ、この人ならこういうことありそうだ」と思わせてくれるキャラクターに感情移入できるので。その点で、この話はとてもよかったです。神戸の性格も自然に納得できるし、脚本もちょっとムリがあるものの面白いです。
-
-
-
-
事件そのものを正面から描くのではなく、それぞれの登場人物が監察室に呼び出されて右京さんに対する事件の概要を聞かれるという視点から描いた話です。すべてのピースが自然に合わさっていく流れが気持ちよくて好きです。いろんなやり方ができるのが相棒の魅力なんですよね。
-
-
-
-
神戸のシーズンは基本的に暗いんですが(その分キャラクターは明るい)、神戸シーズンを通して最高に社会派だったのがこのボーダーライン。屋上での柴田の行動が納得できてしまう、まさに今の日本でしか描けない脚本と演出でした。「~ライン」シリーズは続きますが、やはりこの回は別格です。
-
-
-
-
シーズン11はこのままの流れで終わってしまうのか…と思っていたら、最後の最後にやってくれました。2時間スペシャル以上の満足度、濃厚さです。脚本が、まるで一本の上質な本格ミステリを読んでいるかのよう。バースデーパーティの大げさなこと、家出少女、まずいクリーム、すべてが最後でガッチリはまるパズルでした。タイトルの「BIRTHDAY」も、ビートルズファンにはたまらない!
-
よかった!と思ったらシェア
あれっ、神戸くんの回が少なくなっちゃった…こんなはずでは…