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最終更新:2015年1月29日(木) 19時30分

灯油巡回販売、給油量ごまかしの手口を告白

 ポリタンクで灯油を買いに行く方、多いと思いますが、ただ、一杯に入れると大変重くなります。これを自宅まで運んでくれるのが灯油巡回業者です。ところがJNNの取材で給油量をごまかして販売し、月に数十万円を着服している販売員$,J#?t$$$k$3$H$,J,$+$j$^$7$?!#

 都内の住宅街。冬の見慣れた光景ともいえる灯油の巡回販売。しかし、ある疑惑が。

 「(灯油を)18リットル入れたふりをして、実際は17リットルしか入れない。その1リットル分のお金を自分のポケットに入れる。着服するということですね」(情報提供者)

 男性が不正を指摘するのは、大手石油企業の子会社で、業界大手「東京シェルパック」の委託巡回販売。灯油18リットルを給油するとして、現金およそ1800円を受け取りながら、実際には少なく給油し、差額の100円分を着服しているというのです。

 販売員が一日に給油する量はポリタンクおよそ200本分。100円ずつ着服すると、1日2万円、1か月で50万円近い金額を不正に得ていることになります。疑惑は本当なのでしょうか。

 取材班が注目したのは、タンクローリーのメーター。
 「(メーターが)1945リットルで止まりました」

 1リットル分ごまかし、17リットルしか給油しなかった販売員。その後も取材を続けると、別の販売員も、注目より少ない量を給油していることがわかりました。深まる疑惑、取材班は販売員を直撃しました。

Q.(1回)何リットル入れているんですか?
 「18リットルですけど」
Q.本当に18リットル入れていますか?
 「はい」
Q.確認してもいいですか?
 「え?今?今?」
Q.ちょっと待ってください。お話伺えないですか?
 「・・・」

 逃げるようにその場を去った販売員。取材班は別の販売員にも直撃しました。

Q.認めますか、少ない理由については
 「急いでいたので間違えることもありますので」
Q.それは認めるということですか?
 「認めるというわけではなく、僕も人間ですので間違いはありますので」

 「ミス」だと主張する販売員。しかし4日後、この販売員2人は不正の全てを打ち明けると取材班の前に再び現れました。

 「自分のお小遣いにしてみようということで手を出したことから始まりました。申し訳ありません。(不正による収入は)月で30〜40万円」(販売員B)

Q.会社は知っていた?
 「会社は黙認していたと思います。(会社に)長くいる人から『元からそういうのはある』と」(販売員A)

 東京シェルバックは、私たちの取材に対し、「このたびはお客様の信用を失うような事態を招いたことを心よりおわび申し上げます。受託契約社員で不正行為をしている者がいることが判明しました。再発防止策を講じ、お客様の信頼回復に全力を挙げて努めてまいります」とコメントしています。(29日14:57)

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