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韓国人船長を逮捕 祝島沖漁船転覆、容疑否認
2012年3月10日(土)掲載
上関町祝島沖で底引き網漁船「長宝丸」(4.92トン)が転覆し、船長の男性(80)=田布施町=が死亡した事故で、徳山海上保安部は9日、事故当時そばを航行した韓国船籍「ジェイ・エヌ・エス2」(1500トン)の韓国人船長(65)を業務上過失往来危険と業務上過失致死の両容疑で逮捕した。同保安部によると、「近くを通ったけれど、漁船には当たっていない」といずれの容疑の否認しているという。

逮捕容疑は8日午前11時すぎ、上関町祝島西方沖約10キロの海上で、長宝丸を転覆させ、男性を水死させた疑い。

同保安部によると、ジェイ号の船底に塗装がはがれた跡があった。長宝丸の漁具のワイヤーロープなどに、ジェイ号の船底と同系色の塗料が付いていたという。同保安部は、ジェイ号と長宝丸の漁具が接触したことで長宝丸が転覆した可能性もあるとして、塗料の成分を調べる。

国土交通省運輸安全委員会は9日、船舶事故調査官3人を山口県に派遣し、原因の究明を始めた。周南市那智町の同保安部沖に停泊しているジェイ号の船体を調査。損傷の有無などを確認した。
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