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 通信教育大手のベネッセコーポレーション(岡山市)の顧客情報流出事件で、全国の1789人が29日、同社などに1人あたり5万5千円、総額約9800万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こした。2月中にもさらに1千人規模の追加提訴を予定しているという。

 訴状で原告側は、「流出し、拡散した情報を消去することは不可能で、いつ誰に情報が渡るかもしれないという不安が生じている」と主張。同社はおわびとして1件あたり金券500円分を配るとするなどの対応をとったが、「不十分なことは明らか」としている。

 訴えたのは、東京都内の弁護士らが組織した「被害者の会」。昨年12月から原告を募っていた。弁護団(団長・真鍋淳也弁護士)は引き続き原告を募る。