午前中4限授業でした!卒業式の「送辞」を掲載します!!
3月2日 水曜日
本日の西都市は、大変よいお天気になりました。
妻高校では、午前中4限授業を実施しました。
午後には、職員会議を実施しました。
さて、昨日実施された卒業式の「送辞」「答辞」の原稿を紹介します。
大変素晴らしい内容だったので、当日お出でになれなかった方々にも読んでいただきたいと思います。
本日はまず、「送辞」を掲載します。
「送辞」は、市岡直樹生徒会長が行いました。
送 辞
身にしみる寒さもしだいに和らぎ、春の訪れを感じられるこの佳き日に、妻高校を卒業される三年生の皆様、ご卒業おめでとうございます。在校生一同、心よりお祝い申し上げます。
今、皆様は、この妻高校での三年間をどのように振り返っていらっしゃるでしょうか。多くの人との出会いの中で貴重な体験をし、十人十色の思い出を築き上げてこられたことと思います。常に私たち後輩の前を歩き、お手本となってくださった先輩方の背中は、私たちにかけがえのないものを残してくださいました。
ひいらぎ祭の合唱コンクールでは、忙しいスケジュールの中、先輩方は連日遅くまで練習をしていらっしゃいました。本番での、一つにまとまった各クラスの歌声は、会場にいたすべての人の心に響き渡り、私たちは大きな感動をいただきました。
体育の部では、先輩方が優勝目指してがむしゃらに競技に挑む姿がとても輝いて見え、私たちも負けじと必死で競技・応援に取り組むことで、いつの間にか生徒全員が一生懸命になっていました。
また、口蹄疫の被害に遭われた方たちを元気づけようと、全員一丸となって踊った「よさこいソーラン」では、仲間との強い絆を感じることができました。
部活動においても、先輩方は常に私たちの先頭に立って、リーダーシップを発揮してくださいました。日々の練習を通して、机の上の勉強だけでは得ることができないものを教えていただきました。部活動で鍛えられた精神力や忍耐力は、これからの人生の中で、必ず生きてくることと思います。
今、こうして振り返ってみますと、先輩方は常に私たちの目標であり、心の支えでもありました。そんな先輩方が自分の夢のために日々試行錯誤し、努力してこられた姿を、私たちはずっと見てまいりました。これからは先輩方が築き上げてこられた伝統を、私たちが継承していかなければなりません。皆様の母校であるこの伝統ある妻高校を、先輩方の勇姿に習ってますます誇れる学校にしていくことを誓います。
さて、厳しい社会情勢に加え、就職超氷河期と言われるこの時代を前に、皆様の胸中は大きく揺れ動いていることと思います。これから人生を歩んでいく中で、数え切れないほどの苦痛や、乗り越えるのに容易ではない壁にぶつかることもあるでしょう。そんな、決して楽ではない道のりに挫けてしまいそうなときは、この三年間を思い出してください。妻高校で皆様が経験されてきたことの中に無駄なものは何一つないはずです。友人との楽しい思い出は皆様を元気づけ、勉学や部活動で培ってきた力は、勇気を与えてくれるでしょう。そして、三年間の思い出と誇りと自信は、どんな困難な壁も打ち壊す大きな武器となってくれるはずです。
「質実剛健」という言葉があります。これは、飾り気がなく、まじめで、たくましく、しっかりしているという意味です。さまざまな問題を抱えた現在の社会情勢を乗り切るためには、一人の人間としての強さが大事ではないでしょうか。これから、自分におごらず、日々精進していけば、ここぞというときに大きな成果を残すことができるはずです。どんなことがあっても、常に前向きの、威風堂々とした姿で、自分だけの道を切り拓いていってください。
いつまでも名残は尽きません。卒業生の皆様のますますのご健康とご活躍を心からお祈り申しあげ、送辞といたします。
平成二十三年三月一日 在校生代表 市岡直樹
いかがだったでしょうか?
心のこもったよい文章だと思います。
市岡君、ありがとうございました。