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JR北海道 脱線は基準を守る基本的認識欠如
1月29日 10時30分

JR北海道 脱線は基準を守る基本的認識欠如
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おととしのJR北海道を巡る一連の問題が発覚するきっかけとなった、JR函館線で起きた貨物列車の脱線事故で、国の運輸安全委員会は基準を大幅に超えるレールのゆがみが整備されていなかったことなどが原因だとする調査報告書を公表しました。
この中では現場の部署で基準を守って整備するという基本的な認識が欠如していた可能性が高いなどと背景を指摘しています。

調査報告書によりますと、現場のレールは事故前に行われた検査で最大で右に70ミリずれていたほか、幅も最大で40ミリ広がっていたものの、少なくとも3年間整備をした記録がなかったとしています。
そして、列車の通過に伴ってレールを押し広げる力が強く働き、レールの幅がさらに広がった結果、脱線したとしています。
レールが整備されていなかった背景については、現場の部署で検査結果を受けた整備計画が立てられないなど基準を守り、検査に基づいて整備するという基本的な認識が欠如していた可能性が高いと指摘しています。
また、本社などの上部組織が現場の業務実態を十分に確認していなかったことも影響した可能性があるとしています。
一方、調査の過程で明らかになったレールの検査データの改ざんについては、事故調査の大前提となる事実をゆがめるものだとして再発防止策の徹底を求めています。

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