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イスラム国、操縦士殺害警告=死刑囚、深夜までに移送を―後藤さん音声メッセージ? 

時事通信 1月29日(木)8時57分配信

 【アンマン時事】過激組織「イスラム国」を名乗るグループに拘束されているフリージャーナリスト、後藤健二さん(47)とみられる新たな音声メッセージが29日、インターネット上に投稿され、イラク時間同日日没(日本時間同日深夜)までに女死刑囚がトルコ国境に移送されなければ、ヨルダンのパイロットは直ちに殺害されると警告した。日没は日本時間午後11時半ごろ。後藤さんの画像・映像は添付されていない。
 メッセージは「私の命と引き換えにサジダ・リシャウィ(ヨルダンで収監中のイラク人死刑囚)を29日の木曜日、(イラクの)モスル時間の日没までにトルコ国境に連れて来なければ、ヨルダン人パイロットのムアス・カサスベ氏は直ちに殺害されるだろう」としている。
 菅義偉官房長官は音声メッセージについて、「諸情報を総合すれば後藤さんの声の可能性が高い」と述べた。
 ヨルダン国営テレビは28日、イスラム国に拘束されたカサスベ氏を解放するため、当局がリシャウィ死刑囚を釈放する用意があると報道。その後、ジュデ外相はツイッターで、イスラム国側からパイロット生存の情報が得られていないと述べていた。
 ジュデ外相は米CNNに対し、後藤さんの解放は「捕虜交換」の一部として行われる可能性があるが、パイロットの解放が優先課題との認識を示していた。
 イスラム国とみられるグループは27日、後藤さんとみられる人物の音声メッセージ付き画像を投稿、「24時間」の期限を設け、死刑囚と後藤さんの「1対1」の交換を要求していた。メッセージは最後通告だとし、24時間以内に死刑囚を釈放しなければ、パイロット、後藤さんの順に殺害すると警告していた。 

最終更新:1月29日(木)11時53分

時事通信

 

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