仏風刺画:紙面掲載で中日新聞と東京新聞おわび
毎日新聞 2015年01月29日 11時19分(最終更新 01月29日 12時35分)
仏週刊紙「シャルリーエブド」が掲載したイスラム教の預言者ムハンマドの風刺画を紙面で紹介した中日新聞と東京新聞(中日新聞東京本社)は、29日の朝刊で「イスラム教徒の方々を傷つけました。率直におわびいたします」とする謝罪文を掲載した。
両紙は、シャルリーエブドが今月14日号で表紙に掲げた風刺画を14日朝刊などに掲載。これに対し、在日パキスタン人らのイスラム教徒2団体が「イスラム教徒を傷つけた」として謝罪を求める抗議文を提出していた。両紙は謝罪文と併せて掲載した説明で「読者に判断材料を提供するため」だったとし「イスラム教を侮辱、挑発する意図は全くありません」としている。
毎日新聞は「言論、表現の自由は最大限尊重されるべきだが、預言者の描写を『冒とく』と捉えるイスラム教徒が世界に多数いる以上、慎重な判断が求められる」(小川一編集編成局長)として、風刺画を掲載していない。【斎藤良太】