2015年01月29日
J's GOALとJリーグ公式サイトの統合について
先日、発表されたJ’s GOALとJリーグ公式サイトの統合について、思うところがあって、黙って見てはいられなかったので、先ほどJリーグ事務局にファックスを送ってきました(なぜメールフォームなりメールアドレスが見つからないんだ!)。以下に全文を掲載します。ブログ用に体裁を少し整えましたが。ご賛同頂ける方は拡散して頂ければと思います。
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日本プロサッカーリーグチェアマン 村井 満 様 Jリーグのプロモーションに関わる全ての皆様
突然のお便り失礼いたします。私はとあるJクラブを愛し、日本サッカーを愛する一人のサポーターの大学生です。先般発表されましたJリーグ公式サイトとJ’s GOALの統合について、思うところがあり、こうして一筆取った次第でございます。 さて、このたびの統合ですが、統合後は現在のJ’s GOALのコンテンツが閲覧できなくなるという風に認識しております[1]。「J’s GOAL」は2000年代から2010年代半ばにかけてのJリーグの全試合のマッチレビュー/レポート、試合後の監督談話や選手コメントをはじめ、サポーターの様子や、マスコット、スタジアムグルメなど、Jリーグをとりまくありとあらゆる記録が残されている貴重な資産だと考えます。ピッチの上で起こった「サッカー」という競技の記録のみならず、ファン・サポーターの文化の記録がそこには克明に残っています。そうした貴重な財産をなぜ自ら捨て去ってしまうのでしょうか。 確かに、Jリーグに関する情報やコンテンツが2カ所に分散していることはプロモーション上、好ましいことでないことは理解しています。実際、私も2009年に本格的にJリーグを見始めた時期には「なぜサイトが2つあるのだろうか」と不思議に思ったものです。しかし、いくら統合するからといって、そこに積み重ねられてきた記録を全て捨て去ってしまうことが、日本サッカーの発展のために正しいとはとてもですが思えません。せめて、更新されずとも、誰もが閲覧できる形で残すことはできないのでしょうか。 私は、「日本サッカーにおけるダービーマッチに関する研究」と題して卒業論文を執筆しました。その執筆に際してはJ’s GOALからも、記者発表の記録や座談会記事を引用させていただきました。私は大学院には進みませんが、後世のスポーツ文化研究者にとっても、スポーツ記録のあり方やファンカルチャーの記録としてJ’s GOALのログは大変貴重な資料となるはずです。Jリーグが「百年構想」を謳うのなら、その「百年」後には、J’s GOALに残された様々な記録は立派な「史料」になっているはずです。そうした情報をこうした形で捨て去ることは、日本サッカー史における「焚書」と言っても過言ではないでしょう。 誤解のないよう申し上げると、私自身は統合はいずれされなければいけないことだと考えています。しかし、そのために貴重な日本サッカー界の記録という財産が失われるような事態は避けられなければいけないとも考えます。せめて、誰もが閲覧可能な形で、J’s GOALの記録が残されることを、切にお願いしたく存じます。
2015年1月29日 にっしー
[1]J’s GOAL公式Twitterより https://twitter.com/jsgoal/status/558545871374012416
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- posted by sposoc24
- 10:04
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