【プノンペン=桃井裕理】野田佳彦首相は18日午後(日本時間同夜)、同日から開かれている東南アジア諸国連合(ASEAN)関連首脳会議に出席するため、政府専用機でカンボジアのプノンペンに到着した。日ASEAN首脳会議や東アジア首脳会議(EAS)など一連の会議に臨むほか、米国やミャンマーなどと個別に首脳会談を開く。
首相は羽田空港で記者団に、中国が南シナ海での活動を法的に拘束する「行動規範」の策定に難色を示していることなどを踏まえ「EASでは海洋をめぐるルール作りなどの議論を主導していきたい」と強調した。
首相は到着後、1993年に国連平和維持活動(PKO)に従事して殉職した高田晴行警視と、国連ボランティア活動中に殺害された中田厚仁さんの慰霊碑にそれぞれ献花し、今年10月に死去したシアヌーク前国王の王宮を弔問した。日本の医療機関や企業の支援で運営されるコサマック病院も視察した。
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