【シリコンバレー=兼松雄一郎】米アマゾン・ドット・コムは28日、法人向けの新たな電子メールサービスを始めると発表した。法人で高いシェアを持つ米マイクロソフトのメールサービス「アウトルック」など既存のサービスから簡単に移行できる仕組みを整え、切り崩しを狙う。導入にあたり専用のメールサーバーなど新たなハードの投資は不要で、受信箱数に応じ月額課金する。
傘下のアマゾン・ウェブ・サービス(AWS)を通じ「アマゾン・ワークメール」のブランドでサービスを始める。同社のクラウドサービスを使う法人に併せて提案することで、市場を開拓するとみられる。
法人はセキュリティーへの要求水準が高いため、MSのアウトルックのような法人向けのメールサービスの需要は大きい。アマゾンはクラウド上でデータを管理するセキュリティー技術をメール情報の管理にも応用し、安全性の高さをアピールしていく。メールデータは暗号化した上で、保存場所をアマゾンが用意した選択肢の中から選べる。
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