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去年の特殊詐欺被害 最悪の559億円余
1月29日 11時10分

去年の振り込め詐欺など「特殊詐欺」の被害額は559億円余りに上り、初めて500億円を超え、過去最悪の被害となりました。

警察庁によりますと、去年1年間の振り込め詐欺など「特殊詐欺」の被害は、全国で1万3371件、被害額は、559億4354万円に上りました。
被害額は、ここ数年増え続け、これまで最も多かったおととしの489億円を超え、初めて500億円を上回り、過去最悪の被害となりました。
このうち、息子などになりすます「オレオレ詐欺」が174億円と最も多く、身に覚えのない有料サイトの利用料金の支払いを求める「架空請求」が171億円、未公開株の購入などを装って現金をだまし取る被害が123億円などとなっています。
被害者のうち、65歳以上の高齢者が1万540件に上り、全体の80%近くを占めました。
とりわけ高齢者の被害が集中している「オレオレ詐欺」や、医療費などが還付されると言ってだます「還付金詐欺」、それに「架空請求」の一部と未公開株詐欺などを合わせた「金融商品詐欺」の3つの詐欺については、高齢者の財産を狙う悪質な詐欺だとして、重点的に捜査を進めることになりました。
現金を受け取る手口としては、被害者の自宅などで直接受け取る方法が236億円と最も多く、宅配便やレターパックで送らせるものが212億円と、前の年の1.6倍に急増しました。
これは、1件当たりの被害額が738万円と高額で、一度に多額の現金を送らせる手口とみられています。
警察庁は「高齢化が進むなか、被害に歯止めがかからず深刻な状況だ。詐欺グループの主犯格の取締りを強化するとともに、お年寄りへの声かけなど金融機関などと連携して被害を防ぎたい」としています。

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