LLVM Clang、PlayStation 4用コードを統合開始

LLVM is a robust system, particularly well suited for developing new mid-level language-independent analyses and optimizations.

LLVMプロジェクトは1月27日(米国時間)、「［LLVMdev］Code ownership for PS4 target」において、PlayStation 4向けのコードをLLVM Clangへマージする作業を開始したと伝えた。コミットログ「Begin to teach clang about the PS4.」によれば、ターゲットとしてPlayStation 4に関するコードが追加されていることを確認できる。

PlayStation 4にはオペレーティングシステムとしてFreeBSDベースのソフトウェアが使われている。開発環境におけるコンパイラにはLLVM Clangが使われており、今回マージが開始されたコードはこうしたシステム開発において使われていたものと見られる。

ベースとなっているFreeBSDは、FreeBSD 9系まではシステムコンパイラにGCCを採用。しかし、数年かけてLLVM Clangへの対応を進め、FreeBSD 10以降はデフォルトのシステムコンパイラとしてLLVM Clangを採用している。

LLVM Clangの生成するバイナリはGCCの生成するバイナリと性能がさほど変わらないことに加え、コンパイル時間の短いこと、生成されるバイナリサイズが小さいこと、出力されるエラーメッセージがわかりやすいこと、分析機能が協力であることなどから、デフォルトのコンパイラをLLVM Clangへ置き換えるプロジェクトやベンダーが増えている。