中日スポーツ、東京中日スポーツのニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 中日スポーツ > スポーツ > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【スポーツ】

<首都スポ>美男子スパイカー 慶大・柳田将洋

2015年1月29日 紙面から

慶大卒業後はサントリーに入団する男子バレーボールの柳田将洋=横浜市の慶大日吉キャンパスで(北田美和子撮影)

写真

 ニッポンバレーボールの将来を担う期待のイケメン大学生がいる。昨秋の仁川アジア大会に日本代表のウイングスパイカーとして初選出され、国際シニア大会デビューを飾った慶大の柳田将洋(4年・東洋)だ。今春の卒業後はプレミアリーグのサントリー・サンバーズに加入し、国内トップレベルのリーグで活躍を誓う。その先に、2016年リオデジャネイロ、20年東京の両五輪を見据えている。 (フリージャーナリスト・辛仁夏)

 「すでに世界では僕と同世代が当たり前に活躍している。だから自分もなるべく早く成長して、日本代表の主軸としてプレーできるようにしたい」

 日本男子バレーボール界で、次世代の有望株の一人、柳田将洋。昨年5月から男子代表の「龍神NIPPON」を率いる南部正司監督(47)が仁川アジア大会代表に抜てきした。

 東洋高時代に3年連続で春高バレーに出場し、2年時には優勝を飾った。さらにイケメンとあって、メディアの取材が増えた。実は、表舞台は苦手だ。「高校時代はドがつくほど人見知りで、初対面の人とは勝手に壁をつくって、しゃべられなかった。大学に入ってから免疫がついて、最近はちょっと解けてきた」。今後は、期待に応えるためにも自分の言葉で発信していくことが大事と自覚しているという。

 代表デビューは、ほろ苦いものだった。アジア大会連覇を懸けて強豪イランとの決勝。初めての国際シニア大会の舞台を踏んだ22歳の役割は主にピンチサーバーだった。決勝では、イラン2度目のマッチポイントで大役を任されたが、放ったジャンプサーブは無情にもネットに阻まれ、ゲームセット。日本は銀メダルに終わった。

 「あの舞台の難しい場面で結果を残さないといけなかったのは厳しかった。シニアでの力のなさを痛感したので、あの時に経験したことを生かして、次回はしっかり自分のプレーでアピールしたい」

 この悔しい経験や、世界で実績を残すイランと日本との力の差を肌で感じられたことは、大きなモチベーションになったに違いない。ふわりと跳び上がって滞空時間が長く、しなやかなスイングで強烈なスパイクやサーブを打つ。天性のバレーセンスが光ると評判だ。武器は「バックアタックが得意で低いトスでもしっかりたたけること」。理想のプレーは、雲の上の存在だという元ブラジル代表ジバのようなスピードとパワーを兼ね備えていることに加え、「身長がない(186センチ)のでいろんなアイデアを引き出し、ミスをしないでポイントを取れる選手」。新たなステージでは、守備主体の選手を目指す。

 新天地のサントリーに合流するのは2月の予定だ。

 「プレミアリーグでのプレーは、楽しみでワクワクしている。しっかり結果を出して、そこで満足せずにもっと上を目指し、その結果、リオや東京の五輪につながればいい。いまは限界が見えないのでチャレンジを続け、目の前の目標を見据える自分を意識して取り組んでいきたい」

 志高く、姿勢の低い謙虚な代表エース候補の、これからの成長に注目だ。

     ◇

 首都圏のアスリートを全力で応援する「首都スポ」面がトーチュウに誕生。連日、最終面で展開中

 

この記事を印刷する

PR情報

おすすめサイト

ads by adingo




中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ