ソニー:不振モバイル事業 削減人員倍増の2000人に

毎日新聞 2015年01月28日 21時36分

 ソニーは、スマートフォン(スマホ)の販売不振に陥っているモバイル事業で、2015年度末までに従業員1000人を追加削減する。同社は昨年秋、モバイル事業で1000人削減することを発表していたが、さらに人減らしし、16年度の黒字化を目指す。

 モバイル事業は現状の3割減の5000人体制となる。削減対象はこれまで中国が中心だったが、欧州にも広げる。

 同社のモバイル事業は、中国新興メーカーなどによる低価格スマホの台頭で苦戦が続いている。今年度は同事業で1800億円の損失を計上する見通しで、世界販売目標も当初の5000万台から4100万台に下方修正している。

 このため、昨年11月にはモバイル事業を担当する子会社の経営トップを更迭。人員削減に加え、商品モデル数や販売地域の絞り込み、格安スマホ機種投入など、抜本的な立て直し策を検討してきた。【種市房子】

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