水槽の白濁りの原因と水の透明度をあげるために行う対処法まとめ
アクアリウムやる以上、アクアリウムショップのようなピカピカで透明な水はだれもが憧れますよね!
それを見て始めたんだけど自分の水槽は全然ショップと違う。。。みたいな状況は多くの人が経験するのではないでしょうか?
特に立ち上げ時などは白濁や黄色がかった濁り、黒い濁りなどが発生することが多く、誰しもが通る道だと思います。
今回は水の透明度を左右する要素、透明にならない(白濁りが生じる)原因とその解決策をまとめていきますので自分の水槽がどれにあてはまるかチェックしていってください!
この記事の目次
透明度を左右する要素
まず、水槽の水の透明度を左右する要素を上げていきます。
- 水の透明度
- 水槽自体の透明度
- 照明の光の「強さ」と「色」
主にこの3つが「透明度の高い水」を創りだす要因です。
水の透明度
当然ですが、これが最もアクアリウムでは重要で、かつ一番気を使う箇所です。
基本的には水槽を立ち上げた初期に特に白濁りしやすく、透明度が落ちやすいです。これはだれしもが通る道だと思います。
また、水槽を立ち上げた初期は水質が不安定になりがちですので、昨日まで濁りがなかったとしても、次の日にはなぜが濁ってしまった。。なんてことも起こってしまいます。
泥や汚れ等、目に見えない微粒子が浮遊している状態
原因
- ソイルや砂に最初から付着しているゴミ
- ソイルを潰してしまった
- 本来、洗浄してからセットすべき砂やソイルを洗浄せずに入れた
- 水草についていたゴミや汚れが水中に漂っている
- 餌の着色料や食べ残しが水中に漂っている
等、細かい汚れが水中に舞ってしまっている状態です。
対処法・解決法
水流の当たる場所を変える
もし強い水流を出すタイプのフィルターを使っている場合、ソイルや砂に水流を当て続けると、本来ほうっておけば沈殿する汚れもずっと舞い続けてしまいます。
水流を水面(ADAのポピーグラス等)、もしくは水槽の側面、岩などの硬い場所に当てることで水流が直接ソイルに当たらないように調節してください。
それでも水流がうまく調整できない場合はフィルター自体が水槽サイズに合っていない可能性がありますので、フィルターの買い替えも検討してください。
とにかく水換え
生体が入っていない場合は一日に1/3〜半分程度の水を変えてください。ただし、水を変えすぎるとバクテリアの繁殖に影響をおよぼすので、
①立ち上げ直後なら半分程度
②立ち上げ後数日経過後なら多くとも1/3程度
としてください。
目の細かいフィルター(ろ材)に変更する
細かすぎる粒子に対してはあまり効果はありませんが、目に見える程度のゴミであれば網目の細かいろ材をフィルターの濾過槽などに設置することで除去することができます。
ある程度除去したら、フィルターの目詰りが起きてしまうので、フィルターの交換を行ってください。
微細な粒子を凝集させる凝集剤を入れる
小さい汚れをフィルターがスルーしてしまうなら、汚れをフィルターで取り除ける大きさにまとめちゃえばいいじゃない!という凝集剤という商品がいくつか発売されています。
水換えと合わせて試してみると効果が上がります。
餌の種類・量を調整する
餌自体に着色がされている場合、それが水中に舞うことで、濁ってしまうことが考えられます。
餌自体を変えるか、餌の量を調整してください。
熱帯魚は満腹感を感じにくい、感じないとされている種類もいるので、その場合餌はあればあるだけ食べてしまいます。
通常、1回あたり数十秒〜数分程度で食べきれる量を与えれば十分ですので餌の食べ残しが出ない量を与えるようにしてください。
立ち上げ時に栄養系ソイル(アマゾニアなど)を使用している
原因
栄養系のソイルは栄養分が豊富なため、立ち上げ初期には栄養素が水中にすぐに漂ってしまい、白く濁ったり、多少黄色がかったりします。
ただ、これは一時的なもので、アマゾニアを使えばほとんどすべての人が通る道ですので、安心して?通ってください。
解決策・対処法
とにかく水換え
生体が入っていない場合は一日に1/3〜半分程度の水を変えてください。ただし、水を変えすぎるとバクテリアの繁殖に影響をおよぼすので、
①立ち上げ直後なら半分程度
②立ち上げ後数日経過後なら多くとも1/3程度
としてください。
以上を繰り返せば3日〜1週間程度で透明になるはずです。
水草を育てるなら底床はソイル一択!ソイルの特徴と代表的な製品の評価。
ろ過サイクルが完成していない
原因
アクアリウムの立ち上げ、というのは魚のフンや、餌の食べ残しのような「ほっとくと水質を汚してしまうもの」を分解して無害化する微生物の循環を作ることです。
具体的にはアンモニア→亜硝酸→硝酸の順に分解していくわけですが、この分解を担っているのは好気性細菌(酸素を必要とするバクテリア)になります。
このバクテリアたちが水槽内で活動することにより、有害物質はもちろん、目に見えないその他の汚れもきれいに分解してくれます。
このバクテリアたちは分解する際に酸素を必要としますので、この菌の繁殖には酸素が不可欠となります。
- 酸素が足りない→好気性細菌が繁殖できない
- 水の汚れが多い→好気性細菌が活発に活動→酸素を消費→酸素が欠乏→嫌気性細菌が活発になる
対処法・解決法
酸素を供給してやる(エアレーションを行う)
光が当たっていれば、水草の光合成により酸素が水中に供給されますが、照明を落としている時には
水草の呼吸+生体の呼吸+バクテリアの呼吸
によって二酸化炭素が排出されますので、酸素が欠乏する恐れがあります。
水草と生体の量によっては、日中の高合成時に排出される酸素だけで夜を乗りきれることも考えられるのですが、白濁しているのなら、酸素が足りていないことを疑うべきです。
夜間はエアレーションをし、昼は光合成で酸素を供給しましょう。
また、この場合も水換えを毎日1/3程度行ってください。
市販のバクテリア剤を使う
水槽内に適したバクテリアを添加することができるバクテリア剤が市販されています。
批判的な意見(ほっとけばそのうちバクテリアは繁殖するから金の無駄)もありますが、立ち上げ時には効果があるものもあるかと思います。
個人的にはバクターボール、PSBを入れましたが、何もなしのときよりも立ち上がりはスムーズだった気がします。
そこまで高価なものではないですし、ひとつ買えば立ち上がりが終わるまでは使える量はあります。
以下個人的に代表的な商品です。
●水中に溶け込んだ有害有機物質を分解する生きたバクテリアです。
●生物ろ過を促進しますので、水質が安定し水換えや掃除の回数も少なくてすみます。
●必須アミノ酸、核酸、ホルモン、ビタミンを多く含んでいますので、魚のエラや皮ふから摂取され魚の栄養源となります。
●有害有機物を分解しながら窒素固定を行いますので、水草の成長を促進します。
粉体のバクター100を球状にしました。底床の上に置いたり、フィルターの中に直接入れることも可能です。水槽の中に入れた場合、ヤマトヌマエビや魚がついばむことで、これらの健康状態を維持する働きもあります。
●有害なアンモニアや亜硝酸を分解、除去し、すばやく水質を安定させます。
●水底に沈殿する有機物(残餌、排泄物、枯草など)を分解、除去します。
バクテリアの死骸が浮遊している
水槽の立ち上げ当初ではそもそもバクテリアが繁殖していないため、死骸が大量に浮遊することはあまり考えられませんが、外部フィルターの洗浄や、水質の変化によってバクテリアが大量死した場合、その死骸が浮遊し白濁します。
● バクテリアの住処へのダメージ→外部フィルターを長時間停止させていた場合や、外部フィルターを洗った場合
● 水質の変化→硬度の変化、ph値、塩素量、酸素量などが変化した場合
対処法・解決法
まずはバクテリアが死んでしまった原因をつきとめ、バクテリアが繁殖できる水質に戻してください。。
- 硬度・・・硬度の上昇する石、殻などを水槽に投入した等
- ph値・・・ph調整剤を投入した等
- 塩素・・・カルキ抜きを怠った等
- 酸素・・・エアレーションをしなかった等
等、原因は様々ですが、いくらバクテリアを増やそうとしても、そもそもバクテリアが住める環境ではない場合は、
当然バクテリアが増えません。この原因を取り除き、好気性細菌を増やしていくことで白濁は徐々に落ち着いていきます。
コケ(アオコなど)によるグリーンウォーター化
原因
水が緑っぽい色に濁ってしまう現象をグリーンウォーター化と呼んでいます。
詳しく書くと長くなるのでここでは割愛して大切なところだけにとどめます。
グリーンウォーター化する原因はおおまかに2種類あり、
- 藍藻(シアノバクテリア)別名アオコという植物プランクトンの大量発生
- 緑藻類及び浮遊性珪藻類の大量発生
1のほうは強い刺激臭をはなちます。殆どの場合、水槽内で発生するのは2の緑藻類が原因です。
このコケは
- 餌のやり過ぎなどにより、水中の栄養素(リン・窒素分など)が過剰になっている
- 照明の点灯時間が長すぎる、照明が強すぎる
- 日光を直接あてている
- 水中の有害物質が大量に発生している
- フィルターの濾過能力が不足している
といった場合に発生しやすいです。
そのため、この原因を取り除くことが必要になります。
対処法・解決法
UV殺菌灯を使う
グリーンウォーターの対処にはこの方法が最も手っ取り早く確実な方法です。
殺菌灯を使うことにより、アオコや有機物を分解してくれます。
デメリットとしては、有機物=栄養素、ですので、栄養素も分解してしまうおそれがあることです。
常時使用するのは避けて、グリーンウォーターを対処するときのみ使用することをおすすめします。
詳しい記事はこちら!
●グリーンウォーター(アオコ)の対処法
http://www.aqua-living.net/kokedata_02.html
アオコ除去剤を使う
アオコの対処はこちらで可能です。ただ、アオコ以外の水草やバクテリアにもダメージを与える可能性がありますので、あまり使わないほうが無難です。
ウィローモスも同じコケですしね。。。手っ取り早く、最も楽なのはこれですね。
フィルターの濾過能力を向上させる
フィルターのホースが曲がっていたり、排水・吸水口がゴミで詰まっているなどし、水流が阻害され、流量の低下が起きていないか確認して下さい。
また、フィルターの濾過槽やホースの掃除をし、フィルターの汚れを落としてください。
ろ材を洗う際には必ず飼育水を使用し、ろ材に定着したバクテリアへのダメージを最小限に抑えてください。
水換えをする
一時しのぎです。
アオコ自体の量も減らせる上、水槽内の栄養分・有害物質の量も減らせ、水質の改善が期待できます。
ただし、アオコの繁殖能力は以上に高いため、根本的な解決にはならないことも多いです。おそらく水換えだけを繰り返してもアオコの繁殖力が上回り、すぐに元に戻ってしまいます。
その他の対処法と併用して行うことで、より早くきれいな水になります。
デメリットとしては、あまり水換えをし過ぎると有用なバクテリアにもダメージを与えてしまいますので、1日に3分の1程度〜半分を限度としてください。
水槽内への追肥を控える
液肥や固形肥料などで追肥している場合はそれを一旦やめてください。グリーンウォーターは水槽内の水質が富栄養状態の時におきやすい現象ですので栄養素を追加するとよりいっそうコケが繁殖してしまいます。一旦肥料分の追加はやめ、グリーンウォーターの解決を優先してください。
照明の点灯時間を減らす・照明をつけない
水槽を太陽光にさらしている場合は水槽の設置場所を変えるか、カーテンなどで直接日光があたらないようにしてください。また、グリーンウォーター化している場合、照明の点灯時間が長すぎたり、照明が強すぎるため、藍藻の光合成が促進され大繁殖してしまっている可能性があります。
そのため照明の点灯時間を短くしたり、終日点灯しないようにする方法も効果的です。
ただし、水草の成長にも影響を与えてしまいますので、あまり長期にわたって消灯しておくのは避けてください。
むしろ長期にわたって解決しない場合は点灯時間以外の原因があるはずですのでそちらの対処を優先し他方がいいかと思います。
流木によるアクが水槽内の水に溶けだしている
原因
流木をアク抜きしてから水槽内に入れないと、水槽内でアクがどんどんでてきます。
通常、流木はアクアリウムショップで購入すると思いますが、アク抜き処理はしていない場合がほとんどです。
チャームなど一部店舗・通販では「アク抜き済み」となっていますが、念のため自分でもアク抜きをしてから水槽内に投入した方がいいです。
対処法・解決法
流木が水槽から取り出せる場合
水槽から取り出せる流木の場合、取り出して個別にアク抜きをしたほうが短期間でアクが抜けます。
アク抜きの方法は
- お湯につける
- 水につける
- 重曹を使う
- 鍋で煮る
等さまざま方法があります。
鍋で煮る、が一番早くアクが抜けますが「予期しない有害物質がでる可能性がある」ことと、「鍋の大きさに入る流木しかアク抜きがでいない」というデメリットが有ります。
| 方法 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| 鍋で煮る | 早くアクが抜ける |
高温により有害な物質が溶け出す可能性がある 鍋に入る大きさの流木しか対応できない |
| お湯につける | 比較的早くアクが抜ける | 高温により有害な物質が溶け出す可能性がある |
| 水につける | 有害物質が出る可能性が低い。最もリスクがない方法。 | アク抜きに時間がかかる(完全に抜けるまで数週間以上) |
| 重曹を使う | 早くアクが抜ける | 重曹はアルカリ性をもつため、重曹が残留していると水槽の水質に悪影響をおよぼす |
とどれも一長一短です。
流木が水槽から取り出せない場合
また、ソイルに埋めてしまっていたり、水槽内に流木を固定していて取り出せない場合は水槽内でアク抜きをする必要があります。
方法としては
- ブラックホールなどのアク吸着剤を使用する
- フィルター内に化学ろ材を入れる
- 水換えをひたすら
があります。
ブラックホールと呼ばれるいかにも吸着しそうな名を冠した商品がありますので、こちらを水槽内の流れの当たる場所にいれてアクを吸着させてください。
個人的な方法だと、まずはポットから熱湯を流して放置、あとは時々シャワーでお湯を入れ替え。の繰り返しで1週間程度アク抜きをしたら、水槽内にいれちゃいます。
あとは水槽内にブラックホールを設置し、水槽内でのアク吸着で対応しています。
水槽自体の透明度
水槽の材質
アクアリウムで使用される水槽の材質は大きく分けて2つあります。
- ガラス
- アクリル
一般的にはガラスよりアクリルのほうが透明度は高いですが、価格が高く、傷がつきやすいため、ガラス水槽が主流です。
ガラス水槽でも、製品により透明度の違いがあり、一概には言えませんが透明度の高い製品は価格も高く設定されています。
水槽の厚さ
当然薄ければ薄いほど透明度は上がります。
ガラスはだいたい5mm〜8mmの間の製品が多いです。より薄い製品のほうが基本的には透明度は上がりますが強度が下がることが多いです。
水槽の色
製品によっては青っぽい色や緑っぽい色が最初からついていたりします。
出来る限り「無色透明」な水槽を選ぶことで、見た目の透明度はぐんとあがります。
水槽に関してもっと詳しく知りたい方は以下の記事にまとめていますのでこちらから御覧ください。
照明の光の「強さ」と「色」
当然強い光のほうがホコリや水中の細かいゴミなどの色をふっとばしてくれるので、水槽内のゴミが目立たなくなります。
また、照明の光にも「色」がついており、赤いよりは青いほうが透明に見えます。
そのため、水の透明度を、水質の変化関係なく跳ねあげたい場合は照明を取り替えるのが最も手っ取り早いです。
(コストがかかりますが。。。)
そうすることで、水自体がきれいになったわけではありませんが、印象としてかなり大きく変わってきます。
水の透明度を左右する要因としてもっとも重要なのは
- 光の強さ(照度)
- 光の色(色温度)
の2つです。
光の強さ(照度)
照度が高いもののほうが当然水槽内が明るく見え、細かなゴミの汚れなど色を飛ばしてくれます。
照度に関しては以下のチャームさんの記事にまとめられていますのでそちらを参考にしてください。
光の色(色温度)
色温度が低いと赤系の色味、高いと青系の色味の光となります。
限度はありますが、水槽内の水の透明度を上げるためには色温度(ケルビン数)は高いほうが透明度が上がり、6500K以上であれば白っぽくみえるようになってきます。
大体の目安ですがケルビン数と明るさの関係は以下の様な表となります。
| ケルビン数 | 目安 |
|---|---|
| 2000 | 朝日・夕日 |
| 3000 | 電球 |
| 5000 | 日中の太陽光 |
| 6500 | 正午の太陽 |
| 7000K | ADAアクアスカイ |
| 10000K | テクニカLEDフラット |
大体7000Kを超えている照明がアクアリウムでは水槽内の透明度があがるため人気が高いです。
照明の選び方に関してはいかにまとめていますので御覧ください。
照明の選び方
まとめ
- 水槽内の水の透明度を左右する要因は「水」「水槽」「光」の3つ
- 「水」由来の濁りの対処は様々。適切に対応する。
- 「水槽」は薄く、無色のものを選ぶ
- 「光」は照度が高く(光量が強く)、色温度のより高いもの(7000K以上)を選ぶ
いじょでーす!