中国人民元が世界5位の決済通貨、カナダ・ドルを抜く
(ブルームバーグ):中国人民元は昨年12月、決済通貨としてカナダ・ドルを抜いて世界で5番目に多く使われた。国際通貨基金(IMF)が特別引き出し権(SDR)に人民元を組み入れる可能性が高まった。
国際銀行間通信協会(SWIFT)の発表資料によると、人民元建て決済の比率は12月に過去最大の2.17%となった。10月は1.59%だった。
IMFは今年、加盟国の準備資産を補完するSDRの通貨バスケットの見直しを行う。バスケットは現在、ドルとユーロ、円、ポンドで構成されている。
DBSグループ・ホールディングスのエコノミスト、ネイサン・チョウ氏(香港在勤)は「人民元は次回のIMFによる見直しでバスケットに組み入れられる可能性が非常に高い」と指摘。「年内に人民元の順位が円を上回ることも考えられる」と述べた。
SWIFTによると12月は首位のドルのシェアが44.6%、2位のユーロが28.3%。3位はポンドで7.92%、4位の円は2.69%だった。
原題:Yuan Passes Canada Dollar to Rank Fifth for Global Payments (1)(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:香港 Fion Li fli59@bloomberg.net
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更新日時: 2015/01/28 15:46 JSTニュース一覧
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