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後藤さん解放「期限」経過 政府、救出に全力

 中東の過激派「イスラム国」を名乗るグループが後藤健二さん(47)を人質に取り、ヨルダンで収監中の女死刑囚の引き渡しを要求している事件は日本時間28日深夜、同27日夜にインターネット上に流れた後藤さんの画像声明を日本政府が確認してから丸1日が経過した。声明は引き渡しの「期限」を「24時間」としており、事態は緊迫の度を増した。

 死刑囚釈放をめぐるヨルダン政府の判断が焦点。日本政府は連携して救出に全力を挙げている。28日は死刑囚釈放や後藤さん解放の交渉に関し、さまざまな情報が飛び交った。

 ヨルダン国営テレビは28日、イスラム国が拘束中のヨルダン軍パイロットのカサスベ中尉を解放すれば、イラク人の女、サジダ・リシャウィ死刑囚を釈放する用意があると、ヨルダンのメディア担当相が述べたと報じた。後藤さんには言及しなかった。

 犯行グループはリシャウィ死刑囚と後藤さんとの1対1の交換を要求している。ヨルダン政府の提案が、後藤さん解放の交渉にどう影響するかは不明だ。ヨルダンで日本の現地対策本部を指揮する中山泰秀外務副大臣は28日、「厳しい状況に変わりはない。絶対に諦めない」と述べた。

 画像声明は、解放の障害はヨルダン政府がリシャウィ死刑囚の釈放を遅らせていることだと指摘。これ以上遅れれば、まずカサスベ中尉が、次に後藤さんが殺害されるとした。

 イスラム国とみられる組織は「期限」前後の日本時間28日深夜、新たな映像声明を公開。カサスベ中尉について「われわれを殺しに来た」と批判した。後藤さんへの言及はなかった。

 日本政府は28日、関係閣僚会議を開催。安倍晋三首相は「極めて卑劣な行為に強い憤りを覚える。ヨルダンに協力要請しており、方針は変わらない」と強調した。菅義偉官房長官は記者会見で「ありとあらゆることを全力で取り組んでいる」と述べた。(共同)

[ 2015年1月28日 23:51 ]

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