大須演芸場:最高顧問に海老名香葉子さん就任へ

毎日新聞 2015年01月27日 07時30分

海老名香葉子さん
海老名香葉子さん

 年内のリニューアルオープンが予定されている東海地区唯一の常設の寄席小屋、大須演芸場(名古屋市中区大須)の最高顧問に、初代林家三平さん(1925〜80年)の妻でエッセイストの海老名香葉子さん(81)が就任することになった。海老名さんは毎日新聞の取材に「大衆伝統芸を守る寄席小屋を残すため、少しでもお力になれればとお引き受けしました」と話した。興行の企画や運営面でアドバイスする。

 海老名さんは、九代目林家正蔵さん(52)、二代目三平さん(44)の母でもあり、初代三平一門の中心的存在だ。最近では、東京スカイツリーの商業施設内で、食事をしながら寄席演芸を楽しめる「江戸味楽茶屋 そらまち亭」のプロデュースもしている。

 再開後の演芸場を運営する大須見聞舎(名古屋市中区)が就任を要請、海老名さんが快諾した。大須見聞舎は、演芸場オーナーが建物所有会社とは別に設立した演芸場運営会社。海老名さんや同社は、落語家の所属団体に関わりなく、演芸場への出演を依頼する方針という。【尾崎稔裕、油井雅和】

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