ヨルダン外相 “死刑囚まだ釈放せず”1月29日 1時47分
イスラム過激派組織「イスラム国」とみられる組織が27日夜、ヨルダンで収監されている死刑囚を釈放しなければ、後藤健二さんを殺害するとした画像と音声をインターネットに投稿してから24時間が経過しました。
ヨルダン当局は条件付きで死刑囚を釈放する用意があるとする一方で、日本時間の28日午後10時半の段階で、この死刑囚を釈放していないとしています。
後藤健二さんを拘束しているイスラム過激派組織「イスラム国」とみられる組織は27日夜、インターネット上に画像と音声を投稿し、この中で後藤さんを名乗る男性の声で24時間以内にヨルダンで収監中のサジダ・リシャウィ死刑囚を釈放しなければ、後藤さんと、先月から「イスラム国」に拘束されているヨルダン人のパイロットを殺害するとしていました。
ヨルダンの国営テレビは28日夜のニュースで「ヨルダンのモマニ・メディア担当相は、ヨルダン軍のパイロットが無事に解放されれば、リシャウィ死刑囚を釈放する用意があると述べた」と伝えました。
しかし、ヨルダンのジュデ外相は日本時間の28日午後10時半すぎ、みずからのツイッターに「リシャウィ死刑囚が釈放されヨルダンから出国したという情報は間違っている」などと投稿し、この時点でリシャウィ死刑囚を釈放していないとしています。
さらに27日夜に画像と音声が投稿されてから24時間が経過したあとの日本時間の29日午前0時ごろ、ジュデ外相は再び、みずからのツイッターに「パイロットが生きているか無事かどうか情報を求めているが、返事がない」と投稿し、「イスラム国」側との交渉が難航していることをうかがわせています。
一方、「イスラム国」側は、これまでのところ拘束している後藤さんに関連する新たな声明などは出していません。